「カポナータ」と「ラタトゥイユ」のはなし
久しぶりにカポナータがどうしても食べたくて師匠に相談
レシピを見ながらふと
と気になりはじめ調べてみました
呼び方の違いだとずっと思ってましたが、なるほど!!
同じようで別物なこの2人
という事で今日は
「カポナータ」と「ラタトゥイユ」の違いについてお話ししたいと思います
「カポナータ」と「ラタトゥイユ」の違い
イタリアで生まれた「カポナータ」
フランスで生まれた「ラタトゥイユ」
どちらも家庭料理として親しまれている料理
「トマトベースの煮込み料理」という点では同じ料理な気がしますが...
その違いは何なんだろう?
カポナータとは
イタリア南部のシチリアが発祥のカポナータ(caponata)
セロリやオリーブ、パプリカ、ナスなどを使って作られます
一度にすべての材料を煮るのではなく
まずはセロリやオリーブを炒め、そこに素揚げしたナスやパプリカなどをトマトと一緒に加えて煮込んでいくのが基本の作り方
味つけは塩コショウだけでなく、砂糖やワインビネガーもプラス
砂糖やワインビネガーを加えることによって、トマトの酸味だけでなくすこし甘酸っぱい味わいに
お皿に盛って冷めてから、最後にバジルを散らして仕上げるのが一般的な作り方のようです
実はカポナータは元々はお魚料理だったそうで
1700年代まではメイン料理として食べられていたそうです
でも大昔は庶民には魚は高級品
そこで代用品として「ナス」を使ったカポナータが発明されました
その後、以前にも書いたイタリアに入ってきた「トマト」が入るようになり
今のような私たちの知る形になったようです
アンティパスト(前菜)としてよく出されます
温かいままでも食べることもできますが冷まして食べるのが一般的です
ラタトゥイユとは
南フランス発祥のラタトゥイユ(ratatouille)
使う材料は、ズッキーニや玉ねぎ、ピーマンなどの数種類の野菜
一般的にはそれらをスライスにしてトマトや香草と一緒にオリーブオイルで炒め煮にした料理
味つけは塩コショウなどシンプルなもので、スライスした食材をきれいに並べて盛りつけるのが通常(ここがフランスっぽい!)
でも盛りつけ方は決められているわけではなく、食材をすべて角切りにして器にそのまま盛りつけるところもあります
フランス語で「トゥイエ(touiller)」は「混ぜる」という意味
名前の通り「かき混ぜながら炒め煮」にしていくのがラタトゥイユ
パンやパスタと食べられることも多く肉料理の付け合わせに用いられることもある
(おいしいフランスパンと一緒に食べたいなぁ)
ふたつの違いは……?
ふたつの料理の特徴がわかったところでその違いを
使う材料
カポナータはナスをメインとしオリーブやセロリなどが使われている
ラタトゥイユはズッキーニをメインとし香草などを使っている
あとはほぼ同じ食材なので「ナス」か「ズッキーニ」あたりが違うという感じです
調理方法
カポナータは順番に食材を入れて加熱
ラタトゥイユはすべての材料をまとめて炒め煮
味つけ
カポナータは砂糖やワインビネガーなどでしっかりと味つけ
ラタトゥイユは塩コショウでシンプルな味つけ
カポナータで使うナスやパプリカは素揚げするので全体的によりコクのある仕上がりに
さいごに
同じような料理だと思っていた「カポナータ」と「ラタトゥイユ」
旦那も呼び方の違いじゃない?なんて言ってましたが
意外にもきちんと違いがあったのですね!
いい機会になりました
どちらも作りたてより少し置いたほうが味が馴染んで美味しいので常備菜にも向いています
まだラタトゥイユは作ったことないのでトライしてみようと思います
カポナータは何度か作りましたがとても簡単です♪
では、Buona Giornata!